【表紙制作】電子書籍などにおける表紙デザインの重要性

琉美さん、電子書籍書店を見ていると、ときどき同人誌のような表紙に出会うことがあります。なんだかあまり興味を持てません。
お客様
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環木琉美
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自分で出版可能な電子書籍では、本の表紙デザインも適当にこなしてしまう場合が数多く見受けられます。本の表紙デザインは、書籍の見栄えを整えるだけでなく、訴求力アップのためにも重要要素です。当事務所は、表紙のデザインを大切にしていますよ。

表紙デザインは見込み客に良い印象を与えるための第一歩

電子書籍で出版しやすくなったことは事実ですが、「本の表紙」は、そこそここだわっていかなければならないと感じています。

なぜなら、私たちが本を選ぶときに、まっさきに目にするのが表紙だからです。

この視覚から与えられる情報は、私たちの行動を大きく左右します。無意識であっても、同様なものが眼の前に並んでいてどちらかを選ぶとしたら、イメージの良いものを選ぶものです。

視覚からの情報がもちろんすべてではありません。最終的には、そこに書いてあるコピーやその他の情報を総合的に判断して選択をすることになりますが、それでも、第一印象が良いものは最後まで良い印象を持ちつづけるものです。

「本の表紙」は、まさにこの第一印象を与える部分です。

商業出版では、この本の表紙には相当なこだわりを持って制作しています。最近は、競争が激しいので、表紙デザインには、タイトルやサブタイトル、コピーがたくさん入っているデザインが多くなってきてはいますが、より多くの人に手にとってもらうための工夫をこらしています。

マーケティング目的で出版する電子書籍は、他社や誰かと競争するわけではありませんから、そこまで競争を意識したデザインにする必要はないでしょう。

だからといって、それを目ににした人に訴えかけていかなければ、手にとってもらう可能性が低くなります。

デザインを見比べてみよう

たとえば、下記のデザインを比べてみてください。

あなたならば、どちらの本を手に取ろうと思いますか?両者は本のタイトルも内容も同じです。

書籍表紙デザインの比較

表紙デザインの比較

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく、ほとんどの方は「右」を選択するのではないでしょうか?

比較がないと、左のデザインでも確かに本の表紙として通用することはします。

しかし、いかにも素人っぽいですね。

実は、この右のデザインは、当事務所で用意したものです。商業出版のデザインをこなすプロのデザイナーの方にお願いをしています。

左のデザインは、とある悪徳営業で名高いPOD出版社が提示してきた本のデザインを再現したものです。

私はこれを見て驚きました。背景のイラストは著者の方が描いたものですが、これは、イラストに単純に文字を入れただけでに過ぎませんね。

そして、高額な出版費用を取っておきながら、本のデザインをプロに任せると、オプション料金として予算が余分にかかる、ということでした。

せっかく出版するのですから、表紙デザインも大切にし、見栄えも良く仕上げていきたいものですね。

結局、それがお客様に対しての訴求力アップにつながります。

ちなみに下記は、当事務所で用意している書籍の表紙です。最初からデザイナーはプロの方にお願いしています。

最初はシリーズっぽく枠を使っていましたが、今は、書籍内容に合わせて、デザインをしてもらっています。

書籍カバーデザイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

POD書籍で必要となるカバーデザイン

電子書籍の場合、表紙データは、「表」のデータだけで問題ありませんが、POD書籍では、下図のように、「表(左)」のデータに加えて、「背(真ん中)」、「裏(右)」のデザインデータを合わせて用意しなければなりません。

ですから、当事務所の場合、POD書籍と電子書籍の両方を作成する場合は、POD書籍用に表紙デザインを作成し、その表デザインを電子書籍用に加工します。なお、POD書籍と電子書籍の「表」デザインは同一ものになります。

POD書籍カバーデザインサンプル

POD書籍カバーデザインサンプル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

私たちが、外見で人に第一印象を抱くのと同じで、本の表紙もまた、正装することで読者の印象を良くすることができます。

その本の内容に興味を持つか持たないかも、表紙を見て無意識に判断しているところはあるでしょうから、表紙デザインの存在はとても大きいですね。

本の表紙デザインが大切だということを少し知ってもらえると嬉しいです。

表紙作成は、今は、それなりのものを安価で作成してくれるサービスもあります。しかし、自分の趣味の書籍ならば簡易的なものでも問題ありませんが、マーケティングに活用していく書籍では、表紙デザインも重要な要素です。

プロのデザイナーに依頼するときは、本のタイトルやサブタイトル、帯の文章などだけでなく、本のターゲットやどんなイメージの表紙が欲しいかまでを詳細に伝えます。時には、原稿をお渡しして読んでいただき、イメージを作ってもらうこともあります。

やはり、プロは、その過程を大切にしますね。良い表紙ができあがるかどうかも、お客様とどこまでコミュニケーションが取れて、どこまでお客様が執筆される内容を理解しているかにもよって違ってきます。デザイナーと仲介する立場の私としては、著者とのコミュニケーションを図り、細かいところまで意識した本づくりをしています。

また、デザイナーさんとのコミュニケーションも、気持ちよく仕事をしていただけるように注意を払っています。

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。