【SEOにも強い!わかりやすく伝わる文章講座2】一読して理解できる文章は一文一義のルールを使う
文章を読んでいて、「あれ?意味がよくわからない」と思って、再び同じ文章を読み返すことはないでしょうか?
このわかりにくさの原因の1つには、一文の中に複数の意味が含まれていることによることがあります。
こんにちは。マーケティング出版コンサルタントの環木琉美です。
前回の「文章作成の基本姿勢を学ぼう」でもお伝えしたとおり、わかりやすい文章を書くことは、テクニックを学べば書けるものです。
文章に対して苦手意識がある方は、よく「文章の才能がない」と言いますが、文才の前に、テクニックありきなのです。
そこで、これからしばらく、「文章をわかりやすくするための9つの基本事項」についてお伝えしていきたいと考えています。
この基本的なことを抑えておくだけでも、相手に伝わる文章を書くことができます。言い換えれば、ブログでも、SNSでも、会社内でも通用する文章を書けるようになります。
そこで、今日のルールは、「一文一義」です。これは、一つの文には、一つの意味で簡潔にまとめることです。
Table of Contents
文章をわかりやすくするためのコツ1:一文一義/一つの文には一つの意味でまとめる
わかりやすく伝わる文章を書くには、1つは、読者の頭の中に、情報を完結に順序よく入れていくことが大切です。
それには、1つの文には、1つの意味だけを含めるように簡潔に書くことを心がけると良いでしょう。
1つの文章の中に、言いたいことが2つも3つも含まれていると、読み手は読みながらインプットした情報の整理ができずに、混乱してしまいます。
たとえば、次のような文章です。
「これから行く居酒屋は、ヘルシー志向の人をターゲットとした野菜専門料理を扱うお店で、メニューは、旬の野菜サラダを始め、根菜の焼き物や煮付けなど、割と一般的なものが多いにも関わらず、これまでの野菜のイメージが覆るほど、野菜をおいしく食べられます。」
意味は読めばわかりますが、文章が長く、少し読みにくいです。
これは、一文一義で文章を修正すると次のようになります。文章を区切ったところに、「/」を入れています。
「これから行く居酒屋は、ヘルシー志向の人をターゲットとした野菜専門料理を扱うお店です。/メニューは、旬の野菜サラダを初め、根菜の焼き物や煮付けなど、割と一般的なものが多いです。/それにも関わらず、これまでの野菜のイメージが覆るほど、野菜をおいしく食べられます。」
このように、一文一義で、文章を簡潔に書くことで、読んでスッキリと理解できる文章になります。
文章を書くとき、あるいは書いたあと、読者がわかりやすいかどうかを考えるとき、一文一義を思い出してみてください。1つの文章に複数の意味が含まれる場合は、読者も読みにくいですから上記のように修正していけば、スッキリと理解してもらえるはずです。
他の場面でも使える「一文一義」
一文一義は、文章だけでなく、普段の会話やメール、会社のプレゼンなどでも使えます。長くなる話も、1つ1つ文章を区切ることで、相手が理解しやすくなります。
実際に、私の受講生で、これを学んだだけで、すごい効果を出した方がいました。
それまで上司から、毎日の報告書を上げるたびに「メールの文章をなんとかしろ、わかりにくい」と言われていた方がいました。講座を受けた翌日、一文一義を意識してメールを書いたら、すぐに「報告がわかりやすくなった」と上司から言われたといって喜んでいました。
ほんのちょっとしたルールに沿うだけで、伝わる文章になるということです。
皆さんも、この「一文一義」を意識して活用してみてくださいね。
練習問題
では、次の文章で、一文一義の練習をしてみましょう。この練習問題は、単純に一文一義を考えてみるというところにあります。特に書き換える必要はありません。
最近、あるコンビニは、店舗内で焼き立てのパンを販売するようになり、健康志向・自然志向を中心とした商品の取り揃えは、他のコンビニとはっきりと区別されていて、20代~30代の女性をターゲットに新しい展開をしている。
ギリシャに住みたい理由は2つあり、1つ目はギリシャの人々の暖かさとゆったりとした生活の惚れたから、2つ目はギリシャの真っ青でどこまで続いている青い空と海、その青に映える真っ白な家々などの景色が大好きだからである。
模範解答は、いつか再開するかもしれない文章講座の中でお答えします(笑)
投稿者プロフィール
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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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