【電子書籍マーケティング2】導線を作って読者とコミュニケーションする

導線を作って読者とコミュニケーションするしくみを取り入れるマーケティング出版コンサルタントの環木琉美(たまきるみ)です。

今回は、電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント 」で紹介している「Point2.導線を作って読者のコミュニケーションする」について詳しく解説していきます。

電子書籍内から導線を作って読者とコミュニケーションする

電子書籍の利点は、本のページに中に、Webへのリンクが貼れることです。

これは、紙の書籍では実現できないことです。

なんだそんなことかと思うかもしれませんが、本を読みながらリンクをタップしたら、Webサイトなどのリンク先へダイレクトにジャンプできることは、ものすごく活気的なことです。

電子書籍内から導線を作る

たとえば、これが紙の書籍ならば、案内に書いてあるURLの先を確認する場合は、ブラウザを起動し、URLを入力しなければなりません。

QRコードならばスキャンで簡単にアクセスできるかもしれませんが、やはり、いちいちスマホでQRコードリーダーでスキャンしなければなりません。

この一手間が、実は読者の行動を逃すことにつながることがあるのです。

一手間かかることで、読者が「後にしよう」と思い本を閉じてしまったら、しばらく存在を忘れてしまうかもしれません。

それに比べて、電子書籍内でタップすればすぐにアクセスできる状況は、興味を持った読者に対してすぐに行動を起こさせることができます。

この「一手間」の違いは大きいと考えます。

このように、ダイレクトにWebにアクセスできるので、興味ある読者を次のステップへナビゲートするには電子書籍は最適です。

したがって、販促に使う電子書籍では、本を読んだ読者をどこへナビゲートするのかを予め計画し、本商品へたどりつくまでの導線を作ることが大切になります。これによって、読者とコミュニケーションを図ることができるので、より深くお客様とつながることができるのです。

ただし、kindleでは、リンクを貼れる内容と、貼れない内容の規定がありますから、ここで確認しておきましょう。

kindle電子書籍で外部リンクが貼れるもの・貼れないもの

電子書籍から外部リンクを貼る場合、決められた規則があります。それは次のようなものです。

本から外部 Web サイトへのリンクは、読者体験と Amazon によって定められた本のコンテンツをより一層意義
あるものにし、それらに直接関係のある場合に限ります。これには以下の例が含まれます。

  • シリーズ本の前後へのリンク
  • 本のコンテンツに直接関係のあるマルチメディアへのリンク
  • 追加の補助物へのリンク (例: チェックリスト、評価フォーム、型紙、これらに類似する印刷可能物)
  • 本のコンテンツで扱う話題に関連する Web サイトへのリンク (例: 米国政府についての Kindle 本から、Whitehouse.gov へリンクする)
  • その本や著者に関連するソーシャル メディア (例: Twitter のハッシュタグ)

(Amazon Kindleパブリッシング・ガイドライン バージョン 2018.3より引用)

一般的に、本の内容に関わるものならばOK、という考え方です。

そして、リンク禁止のものは次のようなものです。

リンク禁止の例には以下を含みます。

  • 性的コンテンツへのリンク
  • Amazon 以外の電子書籍ストアへのリンク
  • 顧客情報の入力を要求する Web フォームへのリンク (例: メール アドレス、住所など)
  • 違法、有害、不正、不快なコンテンツへのリンク
  • 悪意を意図したリンク (例: ウイルスへの感染、フィッシング詐欺、またはこれに類似するもの)

現在、電子書籍端末の固定レイアウトの本では、外部ハイパーリンクはサポートされていません。Amazon はリ
ンクを独自の判断で削除する権利を有します。

(Amazon Kindleパブリッシング・ガイドライン バージョン 2018.3より引用)

外部リンクできないのは、公序良俗に違反するものはもちろんですが、Amazon以外の電子書籍ストアへのリンクが禁止されています。だから、たとえば、電子書籍内で他の書籍を紹介する際に、他の電子書籍ストアのアフィエイトリンクなどを貼ってはいけないということですね。

Webフォームへの直接リンクはいけないようですので、ダイレクトなメルマガなどへの登録はできません。

その場合は、しかるべき案内ページを作ることが求められることになります。

また、ガイドラインには、「固定レイアウトの本では、外部ハンパーリンクはサポートされていない」とあります。電子書籍を固定レイアウトで作るときは、リンクが貼れないということです。

規約に違反すると、出版審査で通らないことが考えられます。無事出版するためにも、ガイドラインは守っていきたいですね。

まとめ

電子書籍が紙の書籍よりも優位に立てる点は、Webなどへの外部リンクが貼れることです。

販促書籍として利用するには、読者を次のステップへナビゲートしやすいので、ぜひ使っていきたい機能です。

ただし、外部リンクが貼れるもの、貼れないものが規約が決められていますので、規約を守ってつかっていきましょう。

電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント

Follow me!

投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です