【電子書籍マーケティング3】電子書籍の印税をあてにしない
マーケティング出版コンサルタントの環木琉美(たまきるみ)です。
今回は、「電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント 」で紹介している「Point2.電子書籍の印税をあてにしない」について詳しく解説していきます。
Table of Contents
販促電子書籍はフロントエンド商品として扱う
ビジネスの一環としてマーケティングに電子書籍を活用するときは、電子書籍を売って印税で儲けるということとは切り離して考えましょう。
販促目的で書いている電子書籍は、お客様を本サービスへ導くためのファーストステップとなる入り口に過ぎません。マーケティング用語でいえば、フロンロエンド商品です。
フロントエンド商品とは、簡単に言うと、「新規顧客を集客するための商品」です。一方で、バックエンド商品という言葉は、「本命商品」です。
つまり、始めてのお客間に集客用の商品を一度買ってもらい、価値を知ってもらった後に、本命の商品を購入してもらうマーケティング手法です。
たとえば、わかりやすいのが、サンプル商品です。たとえば、化粧品。高額な化粧品を売る前に、まず、サンプルを無料配布したり、お試しセットにして1週間だけ使ってもらえるパッケージを安価で用意して、使ってみて価値を感じてもらう、という手段を取っています。
Amazonの電子書籍販売でもそうです。Amazonで販売される電子書籍は全ページの10%を無料サンプルとして読むことができるようになっています。
周囲を見回すと、商品やサービスのフロントエンド商品というのはたくさん出回っています。私たちも自然とそれらを手にしています。
最初はまったく興味がなかったものでも、その商品を知ることで本命商品を購入した経験は誰でもあることです。
販促本の目的は、見込み客となる方に十分な情報を与えていくこと
販促用電子書籍も同様です。集客のために出版し、本命商品に結びつけるために、読者に安心と信頼を抱いてもらうことが目的です。
だから、そこで儲けようとしてしまうと、本末転倒な結果になりかねないのです。
たとえば、電子書籍は価格を自由に設定できますので、高く設定すれば1冊売れれば印税額も大きくなります。
だからといって価格を高くしてしまったら、集客用商品にしては敷居が高くなり、売れる本も売れないとう事態につながりかねません。
繰り返しますが、本の目的は、「見込み客となる方に、十分に情報を与えていくこと」です。
それには、少しでも多くの方に読んでもらうことを中心に考えいかなくてはなりません。
目的が変わるとメンタルバランスを崩す原因にもなる
また、出版した本を売ることに躍起になってしまうと、売れなかったとき、自分自身が凹んでしまことがあります。
その売れない原因が、本の内容に関係なく、ただ本の存在がうまく多くの人に届いてないだけかもしれなかったとしても、「内容が悪いんだ」「この本は受け入れられないんだ」とマイナスに考えてしまうことがあります。
すると、それは自分のあら捜しをすることにつながってしまいますから、メンタルバランスを崩しかねません。
本の内容の良し悪しは、「本を読んでからでないと言えない」のですから、売れないことの原因にはならないのです。
まとめ
以上のことから、販促目的で出版する電子書籍では、儲けることを考えるのではなく、少しでも多くの人に手に届くことを目的として本を売っていくことが大切になります。
印税に目をくらませるのではなく、目的を大切にしていきましょう。
投稿者プロフィール

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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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