【電子書籍マーケティング5】無料で読めるサービスを積極的に利用する

マーケティング出版コンサルタントの環木琉美(たまきるみ)です。

今回は、「電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント で紹介している「Point5.無料で読めるサービスを積極的に利用する」について詳しく解説していきます。

5.無料で読めるサービスを積極的に利用する

「【電子書籍マーケティング1】電子書籍は自分でプロモーションする」の投稿でも触れていますが、ビジネスの一環として出版する電子書籍は、より多くのユーザーの目に停めてもらえるように、読者が無料で読めるサービスを積極的に利用していきたいです。

実は、Amazonでは、電子書籍を独占販売する契約(KDPセレクト)を結ぶと、AmazonのオーナーズライブラリーやKindle Unlimited(電子書籍読み放題サービス 月額980円))の会員に対して、無料で読んでもらうことができます。もちろん、読者は無料で読めますが、著者は読まれた分の報酬を受け取ることができますので、すべてを無料で提供するというわけではありませんから安心してください。

KDPセレクトの利用

電子書籍をAmazonで出版するとき、独占販売する契約、KDPセレクトを指定すると、次のことが可能になります。

  • 日本、ブラジル、インド、およびメキシコの読者への販売に対して、70% のロイヤリティを受け取る権利が得られる
  • kindleオーナーズライブラリーの対象書籍へ登録できる(prime会員向けのサービスです)
  • kindle Unlimited(電子書籍読み放題サービス:月額制)の対象書籍に登録できる
  • 本の無料キャンページや期間限定割引などの販促を実施することができる
  • KDPセレクトの無料サービスで読まれた電子書籍は、読まれた分に対して分配金を受け取ることができる。

KDPセレクトは、期間は90日間です。これは。自動更新し続けることができますし、90日だけ提供して、一度提供をやめることも可能です。後からまた登録してKDPセレクトを利用することができます。

KDPセレクトに登録することで、Amazonのprime会員やkindle unlimitedに対して書籍は無料で提供されます。

では、この会員が一体どれぐらいいるかというと、アメリカでは、prime会員は1億人を突破しています。一方、日本のアマゾンのprime会員は、正確な数字は公表されていませんが、300万~600万人ぐらいるようです。Amazonのアメリカと日本の会員数には差がありますが、アメリカでは相当Amazonが進んでいるということですね。

いずれにしても、ターゲット数は多いので、KDPセレクトに登録する意味はありそうです。

また、KDPセレクトでは、無料で読まれた電子書籍の頁数から計算して、分配金として報酬が支払われます。

実際、当方で出版している電子書籍もこのサービスによって本が読まれる機会は増えていて、時に、1冊本が売れたときの3倍以上の収益が入ることがあります。4年~5年前に出版した本であっても、毎月誰かが本を見つけて読んでくれるすごさを毎月のデータから実感しています。

本の無料キャンペーンを利用する

KDPセレクトに登録すると、期間限定で本の無料キャペーンを実施することができます。もちろん、無料キャンペーン期間中は本がダウンロードされても印税は入りませんが、より多くの人に読んでもらう手段としては、ときどき取り入れていきたい手法です。

Amazonのprime会員やkindle unlimited会員になっていないユーザーにとっては、電子書籍を読みたいけれども、価格に抵抗があってなかなか手が出ないこともあります。

しかし、販促キャンペーンとして、たとえば、「3日間だけ無料でダウンロートできる」、とすれば、この期間に本をダウンロードしてくれる人は必ずいるはずです。

このようにAmazonで用意されている販促方法を使って、より多くの人に広めていくことができます。

本の予約販売を利用する

kindleで電子書籍を出版する際に予約販売を行うことができます。予約販売では、読者が90日前から電子書籍を注文できるようになります。本のダウンロードは、本の発売日になると、自動的に注文者に配信されます。予約販売は、発売前にkindleランキングなどにも反映されますから、販促のためには利用したい機能です。

また、予約期間が90日設定できますので、予約販売中にも本の存在をたくさんの人に知らせることができるので、出版する本のタイトルが決まったら、表紙だけでも作って販売予約をしたほうがマーケティングに活かせるはずです。

まとめ

Amazonの電子書籍出版サービス(KDP)では、以上ように、少しでも販売促進を行えるしくみが揃っているのは嬉しいところです。

また、これらの機能が有料ではなく、無料で利用できるのは、有り難いですね。

これらを有効に使うには、あらかじめ計画をしてスケジュールを組んで動いていくことも大切になってきます。

電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント

 

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。