本は3ヶ月を目処にかきあげたほうが良い理由

こんにちは。マーケティング出版コンサルタントの環木琉美です。

お正月も開けて早4日。早いですね。

この年始は今年は少しゆっくりとしていて、自分のペースを取り戻しつつあります。だから、バリバリ仕事初めだよーん、などという気分ではありません。

でも、仕事開始の準備は年始から始めていて、積極的にいろいろとインプットしています。その中でも、興味深い話がありました。

人は3ヶ月しか続けられないように設計されている

それは、アウトプット大全の樺沢先生のYouTube動画で、「3ヶ月しか続けられない脳科学的な理由とは(動画)」という言うもの。

内容は、数分の動画なのですが、聞けば、「人は3ヶ月しか続けられないように設計されている」ということなのです。

この言葉を聞いて、私は、すぐに「やっぱり!」と納得しました。

なぜ、こうきっぱりと「3ヶ月しか続けられない」と言えるのかは、脳の仕組みにあるようです。

人は、何かに追い込まれたときに出る物質(ノンアドレナリン:ストレスを感じたときや集中力を要求される時などに分泌されるホルモンの一種)を毎日出すと、2~3ヶ月で無くなってしまうのだそうです。

だから、3ヶ月も集中したら「もう集中できない」という状況になるということですね。

3ヶ月で効果がでないと、継続できないという状態になるのは人間のしくみということです。

3ヶ月続けるには、プラスのモチベーションを与えていく

では、3ヶ月継続するにはどうすればいいかというと、プラスのモチベーションを与えていくことが重要になってくるのだそうです。

この3ヶ月の中で、小さな結果でも良いから出していくと、継続ができるということですね。

結果が出ると出てくるのは、脳のドーパミン(快感物質。やる気を出す物質)です。これを適度に出してやることが必要だということなのです。

本のコンサルティングが原稿執筆に効果的なわけ

この状態、実は、私が今までに出版コンサルティングで指導させていただいた本の著者さんの原稿執筆の様子にまさに当てはまるのです。

だいたい本を出版された方は原稿が書けたから出版できたわけですが、企画を作るところから執筆完了までに3ヶ月~4ヶ月かけています。

文字数として30000字前後といったところ(一般的なビジネス書でいうと100ページぐらい)ですが、初めて本を書く人はあまり文章を書くことにも慣れていないのと、日々の仕事の合間に書くことも考えると、だいたいこれぐらいのペースになるのでは?と思いますね。

本は、いきなり一気に書くわけではありません。

まずは、企画を詰めていくことが先決で、原稿は最後の段階で書いていきます。コンサルティングの都度、「ここまで出来た」という進捗がありますから、それで小さな効果を実感できていたからこそ継続がでいて本を書き上げることができたということなのです。

もちろん本を書いた方の中には、3ヶ月以上かかっている人もいますが、やはり継続ができたのは、コンサルティングの都度、「ドーパミン」が出ていたからでしょう。

 

一方で、中には、途中で続けられなかった方もいます。

そういった方の特徴はいろいろなのですが、やはり「短期集中」ができていないことが結構あったかもしれない、と思います。

理由は、仕事が忙しくてなかなかコンサルティングを受けられないような状況が続くと、計画がのびのびになってしまうのですね。

すると、コンサルティングの回数をこなせないので、効果を感じる回数も少ないのです。集中力が途切れてしまい、気持ちが変化していくのでしょう。

3ヶ月も経つと、本を出すことすら目標から消えちゃうこともあるのです。

 

本を書くときは一定期間集中できる環境を作ることが大切

で、いつも私が言ってきたことは、「本を書く時間を確保してください」ということでした。

忙しい、忙しいと日々の仕事に追われている状態では、本を書く時間を確保することが難しいことがあります。

ならば、「今から3ヶ月は本を書くことに集中する」と決めて向き合ったほうが必ず本を書き上げることができるものなのです。

書き上げるコツは、進捗を確認して「ここまで出来た」という喜びをマメに感じることが秘訣です。

 

また、コンサルティングが入ることは、やっぱり著者にとっても有意義だと、この話を聞いて実感しました。

もし、一人で書きはじめても、小さな効果が実感できなければ続かなくなることは目に見えています。それがストレスになるはずです。

で、人は一週間程度のストレスには耐えられるそうですが、それ以上は耐えられないという特徴もありますので、苦しみが1週間以上続くと、そりゃモチベーションも下がってしまうのも無理のない話のようです。

そんなこと3ヶ月も繰り返す前に、もうやーめた、と投げ出してしまうことは当たり前のことと言われると、継続できないことに対して罪悪感を持つ必要はなさそうです。

そういうしくみなんですから。

また途中、集中が途切れて他の事と優先順位が変われば、さらにやらない状態が続くので、完全に意欲は消失しますね。

で、しばらくしてから再開する気にもなれないかもしれません。

継続するための秘訣を知ってコントロールすれば継続できる

しかし、このしくみを知ればこそ、「継続するための秘訣」というのが見えてきます。

本を書くことに限らず、会社の仕事でも、起業でも、趣味でも、継続する中で、小さな結果を得る工夫をするということが継続できるコツです。

このしくみで自分自身をコントロールすることができますし、逆に、部下やクライアントを指導するときにも知っておきたい脳のしくみです。

 

私はこの話をきいて、これから新しく整理していく出版コンサルティングのカリキュラムをもう一度見直そうと思いました。

今、ちょうど今後の出版コンサルティングサービスの展開を整理しているところなのです。

なんか、今、ドーパミンが出た感じ。やる気が出てきました!

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。