【SEOにも強い!わかりやすく伝わる文章講座4】否定形は肯定に変えて表現する
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否定形を含む文章は、肯定形で書きかえることでわかりやすくなる
こんにちは。マーケティング出版コンサルタントの環木琉美です。
文章がわかりにくくなる原因の1つには、「否定形」で書かれていることによる場合もあります。
読み手は、肯定的な内容はすんなりと理解できますが、否定形が使われた内容になると、頭で少し考えてしまいます。
さらに、二重否定で書かれた文章はわかりにくいです。
文の意味が曖昧になることによって、正しく伝わらず誤解をうけやすくなりますから注意が必要です。
たとえば、次のような文章です。
- 平成31年4月1日に決まった新元号「令和」は、4月中は使用されない。
- アポイントがキャンセルにならないとも限らない
- メンバーに彼が入るのなら、課長も参加しないこともないだろう。
これらは、比較的短い文章で単文だけ読む場合には、意味を取り違えることはあまりないかもしれません。
しかし、文章の中で使われると曖昧さを引き起こす原因になります。そこで、否定形の文はできるだけ肯定形で書き換えるようにしましょう。
平成31年4月1日に決まった新元号「令和」は、4月中は使用されない。
5月1日から適用される元号が1ヶ月前の4月1日決定しました。上記の文の意味はわかりますが、「使用されない」を肯定形を使って次のように言い換えてみましょう。
「平成31年4月1日に決まった新元号「令和」は、5月1日から使用します。」
書き換えてみると、意味がはっきりと伝わりますので、間違いがないですね。
アポイントがキャンセルにならないとも限らない
この文は、「アポイントのキャンセルが発生することもある」ということを言いたいのですが、単文の中に否定形が2つ入っているためにわかりにくくなっています。
「ならない」と「限らない」の「~しない」が単文の中で重なっているのです。否定(ー)と否定(ー)を入れることによって、肯定(+)になると考えられますが、二重否定は、読み手にすると、一度読んで、もう一度読み直して意味を確認することが多くなります。
この文は、次のように肯定形に書き換えてみましょう。前後の文によって使用する表現は違ってきますが、肯定形にすることで、一読で理解できる文章になります。
「アポイントがキャンセルされることもある」
「アポイントのキャンセルがあるかもしれない」
メンバーに彼が入るのなら、課長も参加しないこともないだろう。
この文も二重否定です。「参加しない」と「こともない」の2つの否定形が入っているのでわかりにくくなっています。
この文は、
「メンバーに彼が入るのなら、課長も参加するだろう。」
このようにすることで、スッキリと理解できます。
まとめ
文章が「わかりやすい」、「伝わる」ことの前提としてあるものは、「一読で理解できる」ことです。
長い文章でもスラスラと読める文章は、一文一文がスッキリとしています。今回紹介したように、否定形を肯定形で表現することに注意を向けるだけでも、読みやすくなるかも知れません。
このように、ほんの少しの読者の頭の中の混乱を引き起こす要素が、文章を難解にしています。
文章が読みにくい要因はたくさんあるのですが、少し心がけて文章を見直して書き換えるだけでも、わかりやすさは向上することでしょう。
投稿者プロフィール

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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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