【SEOにも強くなれる!わかりやすく伝わる文章講座1】文章作成の基本姿勢を学ぼう
前の投稿で、GoogleAdsenseの審査に通った理由の1つには、文章をわかりやすく伝わるようにリライトしたからでは?、とお伝えしました。
で、審査が通った方がコンテンツを修正するのに利用したのが、私が5年以上前に開催していた文章講座のテキストだったのです。
そこで、私も、どんな講座をやったのかを確認するために、テキストを引っ張り出してきました。
我ながら、しっかりと作り込んでありました。
Google AIが、人間の知能に近づいてきているのならば、多くの人が悩む「文章」も、人に伝えることを意識してきちんと書いていけば、普通にAIにも理解されるのでは?という気付きがありました。そこで、本当に基礎的なことですが、伝わる文章の基本姿勢について見直していきましょう。
本日は、その中から、「文章作成の基本姿勢」をお伝えします。これは、本を書くときだけでなく、ブログやSNS、プレゼンなどにも大切な考え方です。
Table of Contents
文章を書く3つの基本姿勢
正確に書く
文章を書く上で、絶対に守っていきたいことは、「事実を正確に書く」ということです。もともと、書き手の意思や情報を読み手に伝えることを目的にするのが文章ですが、文章に書いてあることが事実でなかったら、文章の価値はなくなります。
それどころか、間違った情報を公開してしまうと、有害にもなってしまいます。
ファイクニュースが良い事例ですね。フェイクニュースは、嘘・偽りの情報をわざと公開してSNS拡散を狙い、政治利用やサイトアクセスを目的としていることが多いです。以前、テレビでもやっていましたが、「フェイクニュース製造村」として有名なヨーロッパの小さな国の若者がフェイクニュースを製造して稼いでいるという話もあるほどです。フェイクニュースによって、事実が捻じ曲げられたり、意図しない被害者を作ってしまったりします。
発信者が明確である文章においては、特に気をつけなければ、自分自身の信頼を落としてしまうことにもなりかねませんので注意していきましょう。
簡潔に書く
文章を書く目的は情報を伝えることです。すると、読み手に最初から最後まできちんと読んでもらわなければなりません。それには、簡潔な文章を書くことです。
簡潔な文章は、言い換えれば、読んで頭にスっと入って理解できるものです。このような文章は、読み手に対して、どんどんと先を読む意識を起こさせます。
一方で、難解な文章は、最後まで読むことが困難なものです。文章が難しく、あるいは、何が言いたいかわからない、と、途中で読む気がなくなってしまったという経験は誰にでもあるではないでしょうか。
書いてあることが理解できないと、読み手は「自分の理解度が低いんだ」と思いがちなのですが、そうではありません。文章が悪いに過ぎません。
難解な文章の種類はいくつかあり、難しいことを難しく書いてあるものもそうですし、ふわふわした言葉で、文なのか単語なのかわからないような書き方をしたものもそうです。要するに、なんとなく読めるが、一読では「何を言っているかわからない」文章です。
そういった難解な文章は、たとえ最後まで読んでもらえても、意味を誤解されてしまったり、伝わることも伝わらなかったりします。
たとえば、次のようなふわふわした文章は、女性にありがちな感覚的文章とも言えます。
「今日は、セミナーを開催。お客様の声、声、声、嬉しい!みんな 最後は笑顔 小さな達成 繰り返す末 そこには未来 GOAL」
言いたいことはなんとなくわかりますが、こういう文章を書く方はときどきいて、難解です。
まず、意味を理解する前に、読みにくいので、読んでいてイライラしてきます。さらに、何度も読まないと書いてあることが理解できません。
また、なんとなく意味はわかるのですが、文が曖昧です。たとえば、「お客様の声、声、声、嬉しい」とありますが、どんな声が嬉しかったのでしょうか? それがわかりません。お客様が、感想を書いてくれたことが嬉しいのか、それとも、講座が好評だったから嬉しいのか、厳しい意見をもらって気づきを得たから嬉しいのか、などを想像できますが、実際のところ、どうなのかは、書いた本人かわかりません。この文ではわからないのです。
内容的に、「お客様の声が嬉しかった」という感想的なことは、読者にとって重要なポイントではないのでスルーできますので、そこまで読者は深く考えないかもしれません。しかし、中には細かいことを考える読者もいるのは事実で、この場合、「何が嬉しかったのか」が曖昧なことにより、何度も文章を読み返したり、前後の文を読んだりして、読者の時間を無駄に奪うことにつながります。
こういう文は、悪文という名の通り、「悪」だと私は考えます。
たとえば、次のよう書いてあったら、伝わり方は全く違います。
「今日はセミナーを開催しました。お客様からたくさんの好評の声をいただき、とても嬉しいです。講座の最後は、皆が笑顔になりました。小さな達成を繰り返していけば、そこには未来が開けます。それがあなたの1つのゴールかもしれません。」
伝わる文章は、一読して書いてあることがすんなりと理解できなければなりません。
文章を簡潔に書くには、ある程度のまとまった内容となれば、単純に文章だけの問題ではなく、見出しをつけたり、場合によって箇条書きにしたり、図や写真を入れたりして、文章の理解を深めるための工夫が時には必要です。
しかし、これらはテクニックなので、学ぶことができます。
簡潔な文章を書くことは、文才の有無には関係のないことで、ルールを知れば、誰にでも書けるようになります。
ですから、まずは、短文でも、簡潔に書けるようにすることが大切です。
明確に書く
私たち日本人は、文化として物事の断定的な言い方を避ける傾向があります。そのため、文章の最後に、「~だと思う」、「~だろう」、「~だと思われる」といったぼかし言葉を使って、自分の意見を強く押し付ける言い方を避ける傾向があります。
しかし、相手に伝えることを意識するならば、このぼかし言葉を文章で使うことは、好ましくありません。
文章において、根拠のある事実については断定して表現しないと、読者は戸惑います。
たとえば、「アメリカの大統領はトランプ氏が当選した」という明らかな事実があるのであれば、「アメリカの大統領はトランプ氏が当選したと思う」と表現するのは、大統領選直後のタイミングで情報拡散中の状況ならばまだわかりますが、すでに事実がある状態では、最後の「~と思う」は不要です。
逆に、伝聞として事実がどうかわからない事項に対しては、断定することで間違った内容になってしまうことがありますから注意が必要です。
また、自分の意見を述べるときに、最後に「~だと思う」と表現したり、「私的には」というような表現をすると、せっかく良い内容だったとしても、断定できない自信のなさが伝わってしまうことがあります。
文章を書くときは、事実や根拠に基づき、それらに適切な表現をすることを心がけることがとても大切です。
まとめ
以上のように、人にわかりやすく伝わる文章を書くときの基本姿勢をご紹介しました。
ポイントは以下の3つです。
- 正確に書く
- 簡潔に書く
- 明確に書く
これらを、心構えとして知っているだけでも、文章を書いていく上でなにか違ってくるかもしれません。
参考にしてください。
次回は、もう少し踏み込んで「文章の書き方のコツ」をお伝えしていく予定です。
投稿者プロフィール

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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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