著作権法違反です、それ!文章は自分の言葉で綴る!

こんにちは。環木琉美です。

昨日、「類書の研究」をアップしたら、シンクロするように、著作権法違反の事件が!市を代表する人も、文章を綴るのが苦手なのでしょうか?

徳島の三好市長さんが市の広報紙に書いた「市長コラム」の内容が、「しんぶん赤旗」にかかれていたコラムと内容が似ていたというニュースが飛び込んできました。

下記は、新聞記事の引用です。

市長コラムは「ペテン師は許せない」と題され、500字弱。そのうち、ペテン師という言葉の由来の説明から、例として挙げた地面師や免震不正、製造・建設業の不祥事、さらに「社会にまん延すれば、人びとを結びつける信用や信頼の輪が壊れ、疑心暗鬼がはびこる殺伐とした世になりかねません」という結論部分まで、半分強が「潮流」の表現とほぼ同じだった。

Yahooニュース抜粋

さらに、今回だけでなく、5月号、6月号も赤旗新聞や日経新聞と似ているそうなのです。

よほど書くことに困っていたのでしょうけど、これは、立派な著作権法違反ですね。新聞やテレビのニュースでは、「記憶が定かでない。考えが一致し無意識に使ったのかもしれない」と言っていますけど、無意識で同じ内容で書いたり、同じ文の運びをしたりということはできませんね。

苦しい言い訳です。

ただ、このニュースに限らず、物を書く人は、参考にしたものを、うっかりそのまま写してしまったということはあるかもしれません。もちろん、それを公にするかどうかは別として、原稿の下地を作るときに、文献などを参考にして、言葉をコピーして持ってくることも実際にはあります。

それを、自分の中で消化して、自分の言葉に変えて書いていけば、著作権違反にはなりませんが、上記のように内容もほぼ一緒で、同様な文章もあるとなれば、問題ですね。

著作権は、気を付けたほうが良いですね。

相手の承諾を得た上での掲載であれば、違反にはとわれませんが、無断で複写して公開すると、著作権法違反になります。文章だけなく、画像や写真にも同様な権利があります。

著作権法をあなどってはいけない

出版に関わっている身として、私がクライアント様の原稿をチェックする際は、著作権については十分に注意を払っています。

特に、自分で本を書いて出版する形態では、著作権については細かく説明していますし、出版契約書の中にも、著作権違反の場合の項目について盛り込んでいるほどです。

私が過去に出版業界で聞いた著作権違反の話では、

  1. 著者が誰かの本の内容の一部を、そのまま写して書いた本が出版されてしまった。出版後に明確になり、本は全部書店から回収され出版停止に。その後のことはちょっとわかりませんが、著作者が訴えなければことがおさまるかもしれませんが、裁判に発展することもあります。しかし、出版社にとっても痛手です。
  2. ムックの原稿が著作権違反されていることが判明し、50万円の賠償金を支払った。
  3. 映画のワンシーンの映像写真を雑誌に掲載した際に、(c)表記がされていなかったために、600万円の賠償金が請求された。
  4. 私が書いた本の内容が、そのままWebにアップされていた。これは、私が見つけて、作成者に問いただしたところ、知らなかったということですぐに削除したので、そのままことをおさめた。
  5. 新聞に掲載された企業広告の記事がそっくりそのまま、別の雑誌で使われていた(著者名が変えて書かれていた)。

などなど、結構あるのです。

人が書いたものを丸写しするライターもいるということを聞いたことがありますが、何のためにライターをやっているんだろう、と疑問に思ったこともありましたね。

盗用するほうは、「これぐらいバレないだろう」と思ってちょっとした出来心でやってしまうのでしょうが、いやバレますって。

これが、なぜか、偶然バレる。不思議なんですけど。

また、Webの文章盗用などというのは、下記のツールなどで簡単に調べることができます。ツールは、Googleで検索するといろいろ出てきます。だから、簡単にバレます。

逆に、自分の記事がコピーされていないかどうかを調べるのにも使えます。これらのツールは、学生の論文チェックなどに重宝しそうですね。

あと、Googleの画像検索でも類似画像を調べることができます。

と、このように、バレる手段はたくさんありますから、バレるときはバレます。

だから、これから本を書く人、ブログを書いていく人はとくに、著作権侵害には注意をしていってください。

著作権違反をしないようにするにはどうすればいいのか?

相手の文章を許可なく丸写ししたり、酷似したりすると、著作権違反に問われますが、参考文献として利用する分には違反にはなりません。

たとえば、有名な著書のほんの一部を引用したい場合は、そっくりとそのまま引用して、「~から引用」と引用元を明記すれば大丈夫です。

しかし、時には引用が必要なこともありますが、あれもこれも引用することもあまりおすすめできません。

引用する内容が、自分の言葉でまとめなおしても問題ないのであれば、「自分の言葉」で書いていくほうが良いでしょう。

いずれにしても、これから本を書こうとする人で、文章を綴るのに慣れていない人は、ブログを書いたり、SNSで発言したりして、自分の言葉で文章を綴ることを訓練していきましょう。

それと、一定知識として、著作権について、正しく知っておかれることをおすすめします。下記を参考にしてください。

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。

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