類書で本の企画を研究し、感覚を身につけよう

 

こんにちは。環木琉美です。

自分が書きたいな、と思っていたネタの本が、すでに書籍として出ている!ということに出くわしたことはありますか?

実際に本を書いていなくても、ちょっと書いてみたいな、と思っていると、書店に足を運んだり、Amazonなどを見ているときに、自分がイメージする本を実際に見つけてしまうことがあります。

誰かが自分が書こうとしているネタを出していても諦めないで

私の知り合いの方も、「私も○○さんが書いたような内容の本を書きたかったんだけど、もう出ちゃったものね」と言っていたことがありました。それは、その本の著者と同業者の方でしたので、「今更自分が書いてもね」と諦めていたように感じました。

また、「斬新なネタで、今出したら注目度は高い」というような状態で本を書き始めた方がいましたが、なかなか本が進まないうちに、商業出版で自分が書こうとしていたネタと似たような本が出されてしまいました。そして、「もう出ちゃったし」といって、そのまま本を書き上げることを諦めた方もいます。

率直に言いますと、「もう出ちゃっているから」といって諦めるのはやめましょう。

ましてや、電子書籍の自主出版で出そうとしていた本で、書いたら「自分の仕事に活かす」ことを考えていたらなおさらです。

私が過去に本を書いていたときは、あらゆる出版社との競争でしたから、あっちの出版社が出したからこっちはこのネタで、というように、類書をバンバン出していました。もっとも、そういった状況が粗製乱造を招き、問題も多くなってはいきましたが、それは置いておいて、「類書はアリ」です。

あの人が出したから、自分は出せないのではないのです。

あの人が出したなら、自分はこのアプローチで行ってやろう、ターゲットを変えてやろう、というように、取り上げるテーマは同じかもしれませんが、切り口もターゲットも変えれば、まったく違う本になるはずです。

いや、本を真似たとしても、書く人が違えば、似ているようで違う本になります。だって、書いている人間が違うのだから、同じ本にはなりません。

その証拠に、「英会話の本」などのように永遠に普遍なテーマで本が出続けています。料理の本もそうです。昔から、料理の本は存在します。あるいは、「文章読本」などもそうです。似たような本がたくさん出版されていますが、皆が同じ本を選ぶとは限りません。

文章を上達したいと思っている人たちが本を買いに来ても、皆が皆、同じ本を買うとは限らないのです。人それぞれだからです。

 

また、自主出版の場合、商業出版と対等に戦う必要はありません。

なぜならば、自主出版は、あなた自身のプロモーションとして役立てるものであり、商業的に本を売って売上をあげる出版とは違うからです。

また、類書を出してはいけないという法律もありません。ただ気をつけるとしたら、類書を参考にするのは良いですが、類書の文章をそのまま書き写して使うことは、著作権侵害になるという点です。この点を守っていれば、類書は問題はありません。

類書で本の構成や切口、表現などを研究しよう

むしろ、自分が考えているテーマの本があったら、積極的に研究されると良いですね。

何が書いてあるのか、どんな切り口なのか、どのような表現をしているのか、という視点で類書を分析すると、自身の知識も増えますし、ひらめきや発想があるかもしれません。また、企画構成なども本を書く上で感覚的に学べるものがあるはずです。

また、どうしても似たような内容になってしまうというのならば、どこで差別化するかということを考えることもおすすめです。

 

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。

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