家族が反対して本を出版できない残念な事情
本人は、本を出版する気満々なはずなのに、家族が反対して本を出版をあきらめるケースを、割とたくさん見聞きしてきました。
結論から言えば、最終的には本人の決断、つまり覚悟ができるかできないかなのですが、私からみると残念なケースがですね。
目次
家族が出版を反対する残念な事情
どんなケースがあるかというと、次のようなものです。
・自分が本を出版したいと思っていても、奥さんがお金を管理していて、まとまったお金を出すことに尋問され、「よく考えろ」と言われて気分が萎えた。
・家族は本を出版することは賛成して応援していても、自分の覚悟が決まらず(恐怖などから)、「だったら辞めろ」と言われてしまった。
・母親が会社を経営し大きくして稼いでいるのに、会社で幅を利かす息子が、母親が出版することに大反対。あげくの果てに、「自分の親が本を書くことに価値なんかあるのか?」と電話をかけてきて、断ってくる。
・本人は覚悟が出来ているのに、奥さんがうだうだと横槍をだし、旦那が稼いでいるお金で生活しているのに金を出し渋る。予算オーバーで旦那が自分の貯金を崩そうとしたところで猛反対し、断念。
もちろん、家族の事情もありますし、お金の事情もありますが、私が一番解せないのは、
「なんで、稼いでいる本人が本を書きたいといっているのに、それに頼って生活をしている家族が反対をするのだ?」
ということです。
そりゃ、よほどお金がギリギリで、旦那(もしくは奥さん)が無謀なことを言っているのならばわかりますが、十分な貯金がある、金は払えると本人は言っているのに、最終的に家族に反対をされる。挙句の果てに、「本を書く価値などあるのか?」と家族に言われてしまうのは、なんだか気の毒に感じます。
同時に、本人も家族の本音を聞いてショックを受けているかもしれませんね。
もっとも、私も事情を聞くと、家族側の気持ちがわからないわけでもありません。
けれども、本人が新たなことにチャレンジして、人生を切り開こうとしていることに対して、家族が反対する理由は何でしょうか?
私ならば、「頑張って、やったらいいじゃん。」と応援します。なぜそう言えるかと言ったら、家族を信頼してるからですよね。相手を信頼してたら、応援したくなるものです。
また、親子であろうと、夫婦であろうと、相手の人生の選択に、反対する理由がありません。
家族があなたが本を書くことに反対する理由
家族があなたが本を書くことに対して反対するとしたら、まずは、不信感でしょう。それは、「ほんとに書けるのか?」という疑問がまず浮かぶでしょう。また、「その出版社ほんとに大丈夫?」という不信感。もしかして騙されているのではないか、という猜疑感。さらに、そこに、保身や嫉妬が考えられます。
- 身内が本を書くことで、生活が変わるかもしれない、何か変わってしまうかもしれないという恐怖。
- 本を書いて売れなかったらどうするの?と、”元は取れるの?”と、お金を取り返すことに執着をする。
- 本を書いている時間があったら、子供の世話してよ!掃除してよ!家のことをやってよ!と、相手の自由を尊重したくない。
家族が、自分のことしか考えていない自己中心的だと、得体のしれない「本を書く」という何が何だからわからない、戯けた夢を見ている相手が恥ずかしい、とさえ思っているかもしれません。
また、本を書きたいという気持ちは、本を書きたい人にしかわからないので、聞かされた側は、未来が見えないところから来る恐怖もあるでしょう。
あるいは、相手が本を書いたらプライドを保てなくなる、自分ができないことをやろうとするチャレンジ精神に対する嫉妬心もあります。
たとえば、
- 妻が本を出版して有名になってしまったら・・・、俺の立場はどうなるんだ?
- 本を書くだなんて、うちのやつがバカみたいなことを言い出した、書けるわけがない、書いてどうするというんだ、家では何もできないやつが・・。俺の言った通りにしていればいいんだ。
などという嫉妬ですね。
こういうものから打ち勝って、覚悟ができる人は、お金かかってでも本を出版できます。
しかし、家族の反対を押し切って本を書く人もまたいないのも事実なのです。残念ながら。
みな、そこで、断念します。ま、家族とのバトルで疲れたり、あきらめたり、するのだと思います。
しかし、一番の理由は、「逃げ」です。
もちろん、「逃げ」がいけないとは言いません。事情はそれぞれなので、ここは、「逃げたほうがいい!」と直感で判断して逃げることは、人生でありますから。
そして、そうやって本を書くチャンスを逃した人は、次のチャンスを待つこともありません。
「書きたい」とう気持ちは、時期を逃すと萎えていきます。
やがて、「今回はちょっと無理かな」という気持ちになり、さらに日がたつと、「いつか書きたい」となり、やがて、3ヶ月もすぎると人間の細胞も全部入れ替わるからなのでしょうか、「本を書きたいという気持ちすら忘れる」、あるいは、「興味の対象が変わってしまう」、「事情が変わった」といって、すっかりと夢すらも忘れるようになるのです。
そして、「本を書くことには縁がなかったんだ」と自分に言い聞かせて終了しちゃいますね。
ズバリ言うわよ!本を書く人は、書く前に人に相談せず自分で決める!
これらの事例の中には、私が経験したものもありますが、ほとんどは、私が強要したのではなく、相手から、「本を書きたい」という熱意を持って相談にきているケースばかりです。
それで、こちらも慎重になって丁寧に説明しますし、明朗会計ですし、相手にきちんど同意を得た上で契約を結ぶわけです。
そして、「家族の方はあなたが本を書くことを知っていますか?お話してありますか?」とちゃんと確認します。
すると、「もちろん、同意を得ています」という返事が帰ってきます。では、さっそく始めましょう、と初回のコンサル日時を決めて、では、いついつまでにお振込みください、お待ちしております、と言って契約を結んでいるのです。
そこまでしておいて、期限になっても振込がないのでおかしいな、と思って連絡をすると、「実は家族が反対しまして」と。
こんなケースを数回経験していますから、まあ、普通にあることなのかもしれません。
結局、それだけ、本を書く覚悟が決められなかったということです。
ま、なんでもそうですが、家族がいれば、確かに、家族のことを考えて人生を送ることも大切です。
けれども、問題の根本を掘り下げてみると、家族への遠慮であったり、あきらめであったりする姿が垣間見えるのですが、やはりその奥にあるのは、本人のマインドの問題です。それは、「本を書く自信がない」という自分からの逃げであることがほとんどだと感じます。
結局、家族が反対するのも、全部、自分の心が引き起こしている現象にすぎません。
いざ契約をしちゃったものの、引き返すのはここで最後だ、と思ったとき、やはり最後の勇気を振り絞ることができず、無意識に家族に叱られるように仕向けてしまうこともあるのではないか、と。
確かに、家族が反対したらやりにくい。けれども、本当に自分の人生の豊かさや、本来自由である私たちの魂のことを大切に考えていたら、家族の反対など聞きもしません。
もし、本を書く意思を固くして契約をしたならば、反対をした家族に言えるはず。
奥さんに、「俺が働いた金だ、俺が人生でやりたいことをやるから出せ。」と。
あるいは、旦那に頼っていたって、「いつもあなたの世話をしてきています。あれもやってこれもやってるんだから、これぐらいのお金出しなさい」と言ってもいいはず。いや、「へそくり」から出しますね(笑)
息子にバカにされたら、「あなたの母親です。あなたは私の血を引いているのですよ。あなにも本を書く価値などないわね。」と言ってやればいいのです。
(注意:この後、関係が悪化したとしても、当方は一切の責任を負いませんm(_ _)m)
結局、自分の心の問題以外なんでもありません。ただ、それを認めたくなくて、あーだこーだといかにも私が出版を勧誘したように悪者にしたてあげるわけですね。そう、人のせいにするわけです。
ズバリいいます。
本を書きたい、本を書く、という決断をして出版した人は、まず、人に相談しません。自分で決めます。
お金はだいたい自分で持っています。あるいは、後からなんとかします。あるいは、銀行からお金を借りる決断だってできます。
いや、本を書く、と決めた人は、すぐに原稿を書くことを始めます。
書き方がわからなければ、すぐに具体的な相談を専門家にします。
自分にとって本を書く必要があると感じたら、自分で行動を起こし、家族には、事後報告になるはずです。
要するに、「本を書いていいかどうか」を考えるのではなく、「何を伝えたらいいか」を考えます。
これが、出版できる人と出来ない人のマインドの大きな違いですね。
今一度考えてみよう、なぜあなたは本を書きたいのか
なぜ、あなたは本を書くのですか?
伝えたいことがあるから書くのではないですか?
今、自分が取り組んでいること、自分が経験してきたことを多くの人にも知ってもらいたい、という思いがあるからこそ、書きたいと思うのではないですか?
そして、本を書いてステージをあげたい、向上したい、成長したい、と願う気持ちがあるからではないですか?
どうかその気持を大切にしてください。
そして、本を書くことを決めるのは家族ではありません。あなたです。
自分でお金を払ってでも出版したい、というならば、お金をためてください、あるいは、借りてください。
さらに、相手の業者には一括で最初に支払ってください。それは、覚悟を決める大きなきっかけになるからです。
本を書いたことがないから書きあげることができないかもしれない、という不安があるのならば、私にご連絡をください。お手伝いができます。
本の出版は、自分の意思があればできます。
お金がなければ、kindleで自分で出版することを考えればいいのです。出版方法を書いた本がたくさん出ています。
あるいは、このブログでも推奨しているように、情報発信して、商業出版ができるように仕向けていけばいいのです。
いろいろ調べて自分でトライしてください。
できなければ、お金で解決してください。
本を書く、作る部分は、誰かに助けてもらえばできるところだからです。
でも、原稿を書くのはあなた。そこに、あなたの強い意思がなければ、原稿は生まれません。
あなたの情熱もあなたの中からしか生まれません。
そこだけは、出版のプロでもお手伝いできない部分なのです。
投稿者プロフィール
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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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