話し言葉と書き言葉は使い分けよう
こんばんは。ソバコ@傍嶋恵子/でんでんむし出版です。
ときどきお得意様からリライトを依頼されることありますが、原稿を読んでいて気づくことがあります。
それは、「話し言葉が多い」ということです。
目次
きちんとした原稿では、話し言葉は書き言葉に直して書く
ブログやSNSでは、話し言葉が書かれていても、あまり問題にはなりませんが、Webサイトのきちんとした記事や雑誌、書籍などの原稿を書くときは、話し言葉には注意していきましょう。
たとえば、今、私の手元にあるとある原稿では、
「だから、希望する学生が多い場合は、3次面接とか、最終面接とかが、1対1の個人面接になることが多い。」
とあります。
この文の途中の、「○とか、○とかが」は、話し言葉です。
通常、文章を書く時は、話し言葉(口語)を書き言葉(文語)に変えて書くのですが、伝えたい気持ちが強くなりすぎると、ノリでついつい話し言葉を文章に挟んでしまいがちです。
この場合は、
「だから、希望する学生が多い場合は、3次面接や最終面接が1対1の個人面接になることが多い。」
公に向けてきちんとした文章を書かなければならないものでは、きちんと推敲して、話し言葉になっていないかをチェックしていきましょう。
ただし、話し言葉は決して悪いものではありません。
たとえば、特定のユーザーに訴求力ある文章を書きたいときは、話し言葉が有効になることもあります。文章が躍動感にあふれるので、親しみやすさを出すことができます。
一方で、話し言葉は、省略語があったり、文法の間違いがあることも多いので、誤解されやすい文章になる可能性も高いです。
また、使う場面を間違えると、不愉快な印象を与えかねませんから注意が必要です。
これに比べて、書き言葉は、硬い印象があります。その分、読者を選びませんから、本を書くときは、もちろん「書き言葉」で書くことが基本です。たとえ、本の企画でターゲットを決めていたとしても、実際にターゲットにしている人が読むかと言えば、それはわかりません。本は、まったくターゲットでない人が読んでいることも少なくありませんからね。
相手に、正しく、丁寧に伝えたいときは、「書き言葉」が最適です。
話し言葉でありがちな言葉
ちなみに、原稿を書くときによく使いがちな話し言葉には次のようなものがあります。わりと普通に使っていませんか?私もよく使うものばかりです。
- すいません
- この頃
- 色んな
- 全然
- いっぱい
- やっぱり
- ちょっと
- ちゃんと
など
これを、書き言葉に直すと次のようになります。
- すいません→すみません
- この頃 →最近
- 色んな →色々な、様々な
- 全然 →全く
- いっぱい →たくさん
- やっぱり →やはり
- ちょっと →少し
- ちゃんと →きちんと
よく話し言葉を使っているかも、と感じる場合は、少し意識して推敲してみてくださいね。
以上、ソバコでした。
やっぱりちゃんと書き言葉を使って文章を書かないけませんね。色んな話言葉がいっぱいあって、ちょっと頭が混乱しそう。でも、これからは、ちゃんと書こうと思います。
投稿者プロフィール
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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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