アウトプットすれば承認欲求は満たされる
こんにちは。マーケティング出版コンサルタントの環木琉美です。
先日、就職指導をされているプロの方のブログ原稿をチェックさせていただく機会がありました。
そのとき知ったのですが、学生にとって、自己分析などで自分と向き合うことは結構辛いそうです。自分はどうだったかな?と思い返しましたが、確かに若いときは、そんな気持ちもあったかもしれません。自己分析をして自分自身を知るということは、自分では目を瞑っていたことにも現実を突きつけられますから、辛い部分もあるかもしれません。
しかし、この作業は、学生に限らず、大切なことですね。なぜならば、自分と向き合って自分自身を知るということは、承認欲求を満たしてくれるからです。
目次
承認欲求の強さは本を書く文章にも現れる
承認欲求とは、社会の中で生きる私たちが誰でも持っている「人に認められたい」という欲求です。この承認欲求が満たされていないと、自己主張が人よりも強くなってしまったり、嘘や誇張表現をしてしまいます。「人からよく見られたい」「認められたい」「アピールをしたい」という気持ちの度を超せば、当然、対人関係にも支障が出てきます。他人の目を気にしすぎたり、寂しさを埋めるために、他人にもそれを強要するしたりして、周囲からは面倒くさがられてたりします。
このような承認欲求が強いと、自分自身がつらいですね。また、これを満たしていかないと、実は、本を書く上でも支障がでます。
中には、「人から”すごい”と言ってもらうことを目的として本を書こう」とする人もいます。
本を出版したら、確かに周囲から認められますし、ある意味、自分の承認欲求も満たされるでしょう。
しかし、承認欲求を満たすことが目的となって本を書こうとすると、まず、企画を考える上で、自分の専門性と向き合う時点でかなり苦しいと思います。
結局、本を書く材料をアウトプットするということは、自分の中で言葉にできていないことを、言葉にしていく作業のほかなりません。
私たちは、思考段階では自由に考えたり、感想を持ったりすることはできますが、それを言葉にするときには、自分の中で確固たる何かがないと言葉にできません。
特に、本を書くときは、「言い切る」ということが必要になります。実は、「言い切る」ことは、自分の考えや知識に自信がないとできないことなのです。
すると、この作業は、自分ときちんと向き合うことができていなければ、とても苦しいことなのですね。
時には、自分の中で目を背けてきたことと向き合わなければならないこともあります。
自分にできないことを、人に「やりなさい」とは言えないのです。
もっとわかりやすくいうと、たとえば、承認欲求が満たされていない人が、承認欲求について専門的なことを述べることは、苦しい作業になるとうことなのです。
本の出版を考えるならば、自分の承認欲求をまず満たしていかなければ、読者に何を言っても伝わりません。
また、たとえ、そこそこ文章を書けたとしても、文章には、あなたの人となりが出ますから、「カッコつけたい」、「知識をひけらかしたい」、「自己中心的」などの思いが、出ているかもしれません。
そのような部分に対して、読者は不快感を感じるでしょう。
承認欲求は、書くこと(アウトプット)で解消されていく
承認欲求が強くなる原因は様々です。よく、子供の頃から親に愛されていないから、もともと承認欲求が強いと言われることもありますが、このほかにも、大人になって、一度成功した栄光から挫折するなどの経験から、承認欲求が強くなることもあります。
でも、これは病気ではありませんし、ちょっと視点を変えて、願望を満たすことができれば、承認欲求を解消することができます。
承認欲求を満たしていく一番の方法は、なんといっても「アウトプットすることだ」と、「アウトプット大全」の著者である精神科医の樺沢先生は言っています。
アウトプットとは、「書くこと」です。先生は、「インプット」して「アウトプット」、その後「フィードバック」を繰り返すことを推奨しています。詳しいことを知りたい人は先生のご本を読んでください。
ただ、私は、毎日書くだけでもずいぶん、承認欲求を満たす効果はあると感じています。
Twitterでも、Facebookでも、今はいつでもどこでも、自分自身を表現できる場がたくさんあります。もちろん、ブログもおすすめです。
大切なことは、ストレス解消のために、人を批判したり、怒りをぶちまけるのではなく、自分の考えを整理するために、肯定的に書くことです。
さらには、将来的に何か本を書きたいと思うのであれば、自分の専門性を探すために書いていくことも必要です。
自分にとって重要なこと、記憶しておきたいこと、感動したこと、気づいたこと、書くことでそれは、自分の記憶として脳に残りますし、何よりも脳が活性化します。
何を書いていいかわからないという人はたくさんいます。
しかし、何を書いていいかわからないけど、とにかく、「書き始める」、そして「書くことを続ける」うちに、少しの期間で、「何を書くか」が自然と浮かんでくるものです。
特に、これからブログを始めよう、などと意気込んでしまうと、何を書けばいいのかさっぱりわかりません。
そして、頭の中では、いろいろと考えるのですが、考えがまとまらなくなって、時間とともに、記憶が薄れていってしまいます。もはや、ブログを始めようと思っていた気持ちも消え去ってしまうことはよくあることです。
だから、なんでもまず書いてみる。下書きでいいから書いてみる。それを続けてみて、ようやく、自分が書くべきことが見えてきたら、ブログなどで記事の公開を始めていけばいいのです。
はじめの一歩に勇気がいるが一歩踏み出せば毎日続けるだけ!
このブログのタイトルに、「ZERO TO ONE」とつけています。
実は、このゼロからの一歩が、人が踏み出すのに躊躇するところです。でも、これを思い切って踏み出してしまえば、あとは前進すればいいだけです。
焦る必要はありません。自分のペースで大丈夫。でも、一歩踏み出せれば、毎日、繰り返していくだけです。まずは、一歩を踏み出し、次は3日頑張ってみる、次は7日頑張ってみるというように、少しずつやっていけば大丈夫。
毎日、自分自身と向き合っていく時間を作ることで、承認欲求が満たされていくはずです。
承認欲求が特別に強くなくても、バランスを取るために、書いていくことは大切ですね。
いつか良い本を書くためにも、書くことを始めていきましょう。
投稿者プロフィール
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マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。
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