【本を書く準備】まずは、思考をアウトプットすることになれることから始めていこう

2019年が開けて、早、3週間が立ちました。すごい早いですね。この調子だと、すぐにまた年末が来そうです。おっと、その前に、平成の時代が終わりますね。

さて、今年は、あちこちで言われていることですが、「情報発信イヤー」ですね。

すでに情報発信をする人々は増えていますけれども、今年はよりそれが顕著になるのでは、と感じています。

そこに何かデータの裏付けがあるかといったら、明確なものはないのですが、感覚として、「アウトプットの重要性」に多くの人が気づいているのではないかと感じます。

それは、このサイトでも紹介している、「アウトプット大全」(樺沢紫苑著)が30万部ぐらい行っていてベストセラーになっていることからもわかります。

それだけ今の時代に書籍の数字が伸びるのは、もちろん、プロモーションの仕方が斬新ですが、やはり多くの人が、アウトプットの重要性に気づきかけているといってもいいのではないかと私は考えます。また、他のビジネス書でも、メモ術などのテーマが出ていますから、アウトプットに対する注目度は高いことでしょう。

そして、こういった流れが出てきて思うのは、「いつか本を書きたい」と思う人こそ、今すぐにでもアウトプットを習慣にすることを始めたほうがいいということです。

本を書きたいと思うのならば、毎日アウトプットすることを習慣にしよう

では、このアウトプットと本を書くことはどんな関係があるのか?

正直に言いますと・・・。

普段からアウトプットされていない方は、本を書くことが大変困難になります。

それは、自分が伝えたいことを、「書き起こすことができない」苦しさとの戦いとなります。

その困難に向き合う粘り強さがあれば乗り越えられるかもしれませんが、「あ~、もう無理」と逃げ出す人もいることでしょう。

本を書きたい人は、伝えたいメッセージがあるから本を書こうと思うわけですが、普段から、伝えることときちんと向き合っていなければ、いざ、本を書こうとしても、まず、言葉が出ないのです。

普段から、ビジネスのブログを書いている、SNS投稿の頻度も高く書いているというのであれば、そこはそれほど苦しむ作業ではありません。

しかし、ブログも書いていない、SNSでの投稿もほとんどしていないとなると、頭の中が整理されていない状態が続いているはずです。

日常生活や普段の仕事をこなすには特に問題は感じないかもしれませんが、「人に伝える」という場面になると、この日頃からのアウトプットが大きく影響してくるはずです。

本を書くことは頭の中の総棚卸し

なぜなら、本を書くには、まず、頭の中の総棚卸しなければならないからです。

SNS投稿や短いブログ記事を書くのとは違って、ある程度の分量を、理路整然とまとめて書いていくことが必要ですから、自分の思考を自分自身できちんと理解し言葉にできていなければなりません。

棚卸し作業をいきなりやると、頭の中を引っ掻き回すことになるので、疲れ果ててしまうかもしれません。

これは、身近な例で例えると、掃除もせずに放っておくと、どんどん部屋が散らかっていくのと同じ現象です。

散らかりすぎて足の踏み場がなくなってしまったとしたら、いざ、片付けて掃除しようとすると、とても大変な作業になり、1日で終わらないかもしれません。

一方で、毎日、あるいは3日に1回、週に1回でも片付けて掃除をするようにしていれば、それほど散らかることもありません。1年後の大掃除だって、部屋が片付いていればスムーズにできるはずです。

頭の中もこれと同じで、私たちは、今の時代、毎日毎日情報のシャワーを浴び続けています。だから、常に頭の中を整理していかないと、思考回路もぐちゃぐちゃになってしまうのです。

そうなってしまうと、いざ、自分が何か伝えようとしても、「言葉が出てこない」、「伝えたいことがあるけど表現ができない」となります。

ひどいと、箇条書きすらできません。

引き出さなくてはならない情報が1つや2つならばともかく、本を書くときには膨大に情報を取り出しますから、どれだけ頭の中をひっくり返さなければならないかは、イメージできるのではないでしょうか。

だからまず、「いつか本を書きたい」と思っているのならば、今日からでも、1日1行でも3行でもいいので、何かしら頭の中をアウトプットして書いていく習慣をつけてください。

小さなことでもいいから書いてみる

何を書けばいのか。とりあえず何でもいいのです。

たとえば夜、新しいドラマを見たら、その感想を書いてみる。あるいは、友人と会ってランチをしたら、ランチはどんな食事だったか、おいしかったかどうか、ということでも良いですし、友人との会話の中でおもしろおかったことなどを書いても良いでしょう。

大切なのは、「話す」ことよりも、「書く」ということです。

できれば、手で書く習慣をつけたほうが、脳科学の観点からでは効果は高いそうです。

書いていくことで、脳が活性化していくはずです。この日々の積み重ねは、やがて大きく自分のメリットとなって返ってくるはずです。

結局、常に、小さなことでも自分と向き合って言葉を紡ぐことこそが、本を書くための準備につながるのです。

 

「あ~、うまく言えない」は解消しましょう

このように、本に限らず、文章を書いていくと、言いたいことが書けずに、「あ~、うまく言えない」という状況に陥ることは、誰にでもよくあることです。

ただ、その根本は、文章力などの技術の前に、「思考を整理する作業」が出来ていないからのことのほうがほとんどだと私は考えます。

私は、仕事柄、自分の思考を言葉にすることには慣れていますが、それでも、何かきちんと伝えようとして書くときは、思考の整理ができていないと、まったく文章が進みません。

まさに、「あ~、うまく言えない」とう状況と戦います。

結局、それは、文章にする以前の問題で、頭の中ではわかっているつもりでも、本当に物事を「理解できていない」ことに尽きます。

では、そういうときはどうするかといったら、それについて、とにかく、ガーっとノートに書きまくります。

すると、次第に自分が伝えたいことが、パっと明確になるときがあります。「あ、そうだ!私はこれが言いたいのだ!」とわかれば、あとはスラスラと書いていくことができます。

だから、普段、積極的にSNSに投稿することも、ブログを書くことも、自分の思考のためだと思ったら躊躇せず書いていったほうが良さそうです。

本を書くなら、あるいは、いつか書きたい、と思うなら、また、ビジネスをもっと自分の思うように進めたい、お客様も選びたいと思うのならば、

「あ~、うまくいえない」という思いは、解消していきましょう。

本を書きたいからといって、うまい文章を書こう、面白く書こう、というところに焦点を合わせるのではなく、まずは、自分の伝えたいことを、言葉を使ってきちんと表現できる体力を養っていきましょう。

それができれば、本を書くことも必ず達成できるはずです!

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。