電子書籍活用でマーケティングを成功させる9つのポイント

はじめまして。マーケティング出版コンサルタントの環木琉美(たまきるみ)です。

ビジネスをもっと自分の思うように動かしたい、お客様を選んで優良顧客と出会いたい、といったとき、私がおすすめするのは、電子書籍を活用することです。加えるならば、POD出版(紙の書籍)も利用して、リアルの交流にも活かしていきたいです。

私が提案する電子書籍は、人に販売できる本の質を保った電子書籍です。

分量的には、一般的な紙書籍のビジネス書の半分程度の分量(100ページ~120ページぐらい、35,000字前後)のもので、お客様が納得する情報をしっかりと伝えていくものです。

電子書籍マーケティングでは、電子書籍を出版した後、売ることだけで完了ではありません。購入してもらった電子書籍を最後まで読んでもらい、読者に次のアクションを起こしてもらうことが目的になります。多すぎず、少なすぎずのちょうどよい頁分量であれば、読者に負担なく最後まで読み進めてもらえる可能性が高くなります。

そして、大切なのは、「内容で読者を期待を裏切らないこと」です。

ですから、読者が知りたがっていることに焦点をあて、読者が読みやすいほどほどの量で、わかりやすく、しっかりと理解してもらうことを考えて書くことが大前提にあります。

世の中には、PDFで作成した10数ページ程度のレポートなどを電子書籍と呼ぶ人もいますし、たかだか10ページ程度の案内文を電子書籍にまとめただけで、電子書籍を出版した、という人もいます。もちろん、無料配布としての資料ならば問題ありませんが、これが有料で電子書籍として売られていることがあります。しかし、これらは、私が提案する電子書籍ではありません。

また、一般的に企業が無料配布する小冊子のイメージとも少し趣向が違います。

どちらかというと、商業出版で本を出すイメージに近いです。しかし、商業出版とは目的が異なりますので、本質は違ってきます。

こららの違いを踏まえながら、電子書籍マーケティングを成功させる9つのポイントをお伝えします。ここでは、それぞれのポイントの概要をお伝えしますので、ポイントごとの詳細は、リンクで飛んで確認してくださいね。

Point1.自分の電子書籍は自分でプロモーションする

今の時代、本を出版しても出版社や書店に販売を任せていても、本は売れません。

大きな出版社から商業出版として出版すれば、出版社側のマーケティング戦略によって宣伝はされますが、だからといってそう簡単に売れないのが今の時代状況です。

電子書籍出版ならばなおさらです。ただ本を出版しただけでは、新刊情報として最初はアップされますが、すぐに他の情報にかき消されて埋もれていってしまいます。

すると、大切なのは、自分で出版する書籍を自分でプロモーションしていくことです。もっとわかりやすく言うと、ネットでの露出を増やして、本を購入してもらえるしくみとどんどん取り入れて、自分で売っていくことが必要なのです。

たくさんの人に本を読んでもらうきっかけを作る手段は、実は、Amazonでも用意されていますから、これらを活用すると良いでしょう。(参考Point5.読者が無料で読めるサービスを積極的に利用する)

また、メルマガやステップメール、ブログやfacebookなどのSNSを活用していくことで、情報を広げることができることは皆さんもよく知っていることでしょう。

今、たいして活動をしていないとしても、活動を始めればいいのです。今から始められることをおすすめします。

いずれにしても、自分のビジネスの販促として活用するのならば、自分でプロモーションすることはやはり欠かせません。

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Point2.導線を作って読者とコミュニケーションするしくみを取り入れる

電子書籍の利点は、本のページ中に、Webへのリンクを貼って、ダイレクトにWebなどへアクセスすることができることです。

これは、紙の書籍では実現できないことです。

このリンクによって、興味ある読者を次のステップへとナビゲートできるので、読者とのコミュニケーションを図ることへつなげることができます。読者を著者と直接交流ができる場へ導けば、より、深くお客様とつながることができるのです。

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Point3.電子書籍の印税をあてにしない

ビジネスの一環としてマーケティングに電子書籍を活用するときは、電子書籍を売って印税で儲けるということとは切り離して考えましょう。

ビジネスで活用する電子書籍は、本サービスへのファーストステップとなる入り口の商品に過ぎません。マーケティング用語でいえば、フロンロエンドの商品です。

もちろん、たくさん売れれば印税はそれだけ入りますが、それは結果としてついてくるものです。

大切な目的は、「自分のサービスに興味があるお客様に、電子書籍の存在を知ってもらい読んでもらう」ことであり、見込み客となる方に、十分に情報を与えていくことです。たくさん本を売ることが第一の目的ではありません。

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Point4.商業出版では実現できない電子書籍戦略を知る

「本を書きたい」と考えているあなたは、将来、作家になりたいですか? それとも、今のビジネスを継続していくことを望みますか?

なぜこのような質問をするかというと、作家を目指すための出版と、ビジネスの一環として出版は、ベクトルがやや違うからです。

大きな出版社から本を出すということは、名前にハクが付きますし、自分の欲求を満たすには最適です。

しかし、商業出版の目的が、世の中のより多くの人が望んでいる情報を提供していくというところに対して、自分のビジネスの一環での書籍の目的は、最終的に商品やサービスを購入してもらうためのフロントエンドの商品として書くことです。

専門家として、これから作家としても活躍していくのであれば話は違いますが、優良顧客を得るために自分のビジネスの一環として書くのならば、制約なく自由に書ける電子書籍のほうがおすすめです。

ビジネスに活かす電子書籍の利点はたくさんあります。それらについて、よく知り、適切な選択をしていきましょう。

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Point5.読者が無料で読めるサービスを積極的に利用する

「Point1.自分の電子書籍は自分でプロモーションする」でも少し触れましたが、Amazonで電子書籍を独占販売すると、AmazonのPrime会員やKindle Unlimited会員に対して、電子書籍を無料で読んでもらうことができます。

この無料で読めるサービスは、著者からすると、「なぜ無料で提供しなければならないのか?」「無料で読まれたら本が売れないのではないか?」という懸念があるかもしれませんが、心配は不要です。これらのサービスで読まれたページ数に応じて、Kindleから分配金として収入を得ることができます。

幅広く読者を広げるには、使っていきたいサービスです。

また、電子書籍出版時にKDPセレクトに登録すると、期間限定で本の無料キャペーンを実施することができます。たとえば、3日間だけ無料でダウンロードキャンペーンを貼ることもできます。

また、無料ではありませんが、電子書籍の価格も一時的に安くすることもできますから、Amazonで用意されているマーケティングツールを使っていくことで、読者層を広げることができます。

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Point6.読者が手にしやすい電子書籍の価格を決める

電子書籍の価格設定は、価格を高くすれば、それだけ印税率が高くなりますが、価格が高いと、買うことを躊躇する読者も増えることは確かです。

特に、マーケティングで使用する電子書籍を少しでもたくさんの人に読んでもらいたいと思うのであれば、価格は低めに設定したほうが良さそうです。

だからといって、99円などのような安価にする必要はなく、ワンコインぐらいで買えるぐらいがいいのでは?と個人的には考えます。

たとえば、無料で配布する小冊子などにしても、発送してもらうとなると送料がかかってきます。これを考えると、電子書籍が一般荷物の送料分程度の購入できるのであれば、さほど読者は負担には思わないものです。

合わせて、「Point5.読者が無料で読めるサービスを積極的に利用する」でも触れた無料サービスもありますから、読者は選択肢を持っています。

ですから、ほどほどの価格で、十分な情報を読者に与えることを心がけていったほうが、著者の信用はあがります。

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Point7.本の詳細情報はしっかりと書く

電子書籍をAmazonで出版するとき、本の詳細情報を設定する必要があります。

本の詳細情報では、タイトルやサブタイトル、著者名、本の内容紹介、カテゴリーなどを設定していきます。

中でも大切なのが、「タイトル」、「本の内容紹介」、「カテゴリー」の設定です。

「タイトル」は、もちろん、独自性のあるものを付けていく必要がありますが、電子書籍なのでWeb検索を意識したキーワードをタイトルに組み込んでいくことも考えたいところです。

「本の内容紹介」では、本の概要やプロット(目次)、著者からのメッセージなどを明確に、わかりやすく書いていくことが求められます。

「カテゴリー」設定では本を見つけてもらうためにも、適切なカテゴリーを選んでいくことが必要です。

これらの本の詳細は、本の第一印象となって読者に伝わるところですので、正しく設定していきましょう。

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Point8.ランディングページを作成する

Amazonで電子書籍を販売したとき、最初は、新刊として紹介されるので読者の目に止まりやすいのですが、続けていくと、宣伝しない限り、どんどんランキングは落ちていきます。電子書籍も書店に並べただけでは、よほどインパクトがない限り、他の書籍と埋もれていまいます。

そこで、欠かせないのが、ランディングページの作成です。

ランディングページは、Webサイトのコンテンツとは違って、1つの商品を売るための販売ページと考えてください。

ランディングページは、WordPressや無料ホームページ作成サービスなどを使って作ることができます。

作ったランディングページは、facebookなどを使って、ページへ誘導しましょう。

facebookの有料広告では、設定によって、どれぐらいの人にアプローチできるかを知ることができます。

もちろん、ブログや自分のfacebookのタイムラインやビジネスページにリンクをしても宣伝できます。

いずれにしても、1つ、書籍の宣伝ページを作っておけば、あなたの集客の入り口にいくらでも活かせるのです。

また、本の紹介となる単独のランディングページに人を誘導したからといって、すぐに購入してもらえるとはかぎりません。

ですから、購入特典はもちろんですが、メールアドレスの登録特典などを用意することをおすすめします。

たとえば、電子書籍の第1章分をpdfで用意しておいて、メールアドレス登録者はダウンロードすることができるようにすれば、本に少しでも興味を持ってもらうきっかけを作ることができます。

こうして集めたメールアドレスは、あなたのビジネスの見込み客リストになります。

すでによく使われている手段ですが、見込み客となったお客様にステップメールやメルマガ、コミュニティ参加などを促すことで、あなたのファンを増やすことができるようになります。

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Point9.広告を出す

電子書籍販売では、広告を出すことも1つおすすめしたいところです。

GoogleAdsenseなどで広告を出すことも1つの方法ですが、おすすめしたいのはfacebook広告です。facebookユーザーはどちらかというとビジネスよりです。したがって電子書籍のターゲット層にもよりますが、30代以上をターゲットにするならば、facebook広告は有効に働くと考えます。

また、Amazonでも広告を出していきたいところですが、電子書籍の広告プログラムは、日本では提供されていません。America(Amazon.com)のKDPでは、出版した電子書籍の広告を出すことができます。この販促プログラムが日本でも活用できれば、日本における電子書籍の売れ行きも違ってくるのかもしれませんので、やや残念です。

ただ、将来的に広告を出すことができるようになる可能性は皆無ではありませんので、期待したいところです。

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まとめ

以上のように、電子書籍を執筆したあと、実際に売ってマーケティングに活かしていくには、さまざまなしくみ作りが必要になります。

最初にやらなければならないことはたくさんありますが、これらのしくみを構築すれば、後は定期的に広告を出したり、ランディンページへと誘導したりすれば、さほど手間がかかることではありません。

見込み客に対して、メルマガやブログなどももちろん書いていくことはおすすめですが、あなたが一番伝えたいことは本を通して書いていますから、言葉を変えながら、何度も何度も同じことを伝えていくことも大切です。

何事も最初は時間と労力を割きますが、必ず結果となって返ってくるはずです。

なお、末筆ですが、ここであげたポイント事項の詳細は、「詳細はこちら」より、関連記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてお役にたてていただければと思います。

あなたのビジネスの成功をお祈りしております。

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投稿者プロフィール

RumiTamaki
RumiTamaki
マーケティング出版コンサルタント 環木琉美(たまきるみ)
ペガサス出版代表
2013年より電子書籍出版サービスを開始し、特に本の執筆支援を得意とする。テクニカルライターとして過去に商業出版で総部数60万部を出版。豊富な出版経験を活かして、現在は、起業家や小さな会社向けにターゲットを絞り、販売促進の本を提案している。情報化時代の信用・信頼につながる本を、ブログを書くように普通に皆が書けるようになる時代が来ることを願っている。

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